スカイライン-征服-(2010米)ネタバレあらすじと解説

スカイライン征服
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どうも、映画ヒットマンのタイラー・Pです。

『スカイライン-征服-』から7年の時を経て、続編『スカイライン-奪還-』が公開されるということなので、復習のために1作目を見返してみました。ラスト以外は、ほとんど忘れていましたので見返しておいてよかったです。

低予算のB級SFですが、マニア筋では地味に人気にある作品です。

あらすじ(ネタバレあり)をそこそこ詳しく書いていますので、『スカイライン-奪還-』を観に行く方は、予習として読んでみてください。

映画データと予告編動画

2010年/アメリカ  上映時間:94分
原題:Skyline
配給:松竹
映倫区分:PG12
監督:グレッグ・ストラウス、コリン・ストラウス
脚本:ジョシュア・コーズ、リアム・オドネ
製作:グレッグ・ストラウス、コリン・ストラウス、クリスチャン・ジェームズ・アンドリーセン、リアム・オドネル
撮影:マイケル・ワトソン
音楽:マシュー・マージェソン

<キャスト>
エリック・バルフォー:ジャロッド(主人公)
スコッティ・トンプソン:エレイン(ヒロイン)
ドナルド・フェイソン:テリー(主人公の親友)
ブリタニー・ダニエル:キャンディス(親友の彼女)
デビッド・ザヤス:オリバー(マンション管理人)
クリスタル・リード:デニス(テリーのマネージャー)
ニール・ホプキンス:レイ
ターニャ・ニューボウルド:ジェン
J・ポール・ボーマー:コリン

予告編

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あらすじ(ネタバレあり)

ジャロッド(エリック・バルフォー)とエレイン(スコッティ・トンプソン)の恋人カップルは、ジャロッドの親友のテリー(ドナルド・フェイソン)を訪ねてロサンゼルスにやってきた。テリーはショービジネスの世界で成功し、誕生日のパーティにジャロッドを招待したのだった。ウォールアーティストのジャロッドは、テリーから「ロサンゼルスに来て一緒にやらないか」という誘いを受ける。しかし彼女のエレインは、ロスに引っ越すことに乗り気ではなかった。エレインは、妊娠していることをジャロッドに告げる。「子供はまだ早い」と妊娠を喜んでくれないジャロッドに、エレインは不満と悲しみを隠せない。

テリーの豪華なタワーマンションに泊まった翌朝、ブラインドから差し込む青白い光と激しい揺れで目が覚めたジャロッドは、隣室で寝ていたトニーの仕事仲間のレイ(ニール・ホプキンス)が青白い光に吸い込まれてしまう異常事態に遭遇する。窓から差し込む青白い光を浴びたジャロッドは、全身に奇妙な痣が浮かび、我を失って光に吸い込まれそうになるが、エレインテリーがこれを阻止してくれたことで、間一髪、助かる。タワーマンションの屋上から街を見渡すと、巨大な宇宙船が何隻も浮かんでおり、人類が次々と吸い込まれていく凄惨な光景を目の当たりにするのだった。

部屋に残ったのは、ジャロッドエレインテリーとその彼女のキャンディス(ブリタニー・ダニエル)、テリーのマネージャーのデニス(クリスタル・リード)の5人。一行はマンションに留まるか、それとも外に出て逃げるか思案するが、海まで出てクルーザーで逃げるという考えに落ち着く。そんな中、キャンディスはテリーが昨夜、デニスと浮気をしていたことを知り、怒りを露わにする。

エイリアンはドローンを使って人類を探しており、ジャロッドたちが隠れているマンションにもその手は迫っていた。マンションから脱出することを選んだ一行だったが、テリーの浮気を許せないキャンディスは、テリーの車に同乗することを拒否し、テリーと浮気相手のデニスを車に乗せ、自身はジャロッドとエレインの車に乗り込む。

マンションから車で出ようとする所をテリーとデニスは巨大なエイリアンに殺されてしまう。残った3人は再びマンションへ戻ろうとする途中、マンションの住人の中年夫婦とマンション管理人のオリバー(デビッド・ザヤス)と行きがかり上、共に逃げることになる。しかし、中年夫婦の夫はドローンエイリアンに捕まり殺されてしまう。オリバーはドローンエイリアンを車で轢き潰し、一時は動きを止めることに成功する。しかしドローンエイリアンは、中年夫婦の夫の脳髄を引き抜き、ドローンの中に入っていた脳髄と交換することで再び元気に動き出す。(エイリアンは人間の脳髄をCPUか電池のように使っていた)

マンションの庭へ逃げ出た一行を待ち受けていたのは、巨大なエイリアンだった。中年夫婦の婦人はここで捕まり死亡。なんとか難を逃れたジャロッドエレインキャンディスオリバーの4人は、元居た部屋へ再び避難する。街の上空では、アメリカ空軍が宇宙船に反撃を開始していた

無人ステルス戦闘機の活躍で、一時は宇宙船を爆破し墜落させるが、それは無駄な抵抗であった。宇宙船は再び上空へ浮かび上がり、怒ったエイリアンはさらなる攻撃を人類に仕掛けてくるのだった。ジャロッドは再び外に逃げるべきだと考えるが、部屋に留まるべきだと主張するオリバーと対立する。「俺は自分の家族を守り抜く!」と吠えるジャロッドの顔には、青白い光を受けたときにできた痣が、再び浮かびあがっていた。その状態のジャロッドは怪力を発揮することができるのだった。その様子に恐怖を感じたエレインだったが、すぐに元に戻ったジャロッドを信頼し、二人は屋上からの軍による救出に望みを託すのだった。

部屋に残った、オリバーキャンディスだったが、キャンディスは望遠鏡から見ていた青白い光に我を失い、宇宙船に吸い込まれてしまう。オリバーは、特攻隊よろしく部屋をガス爆発させることで、宇宙人を道連れにして果てる。

屋上へ出たジャロッドエレインは、軍のヘリコプターにより救出してもらえそうになるが、巨大なエイリアンが現れ、ヘリコプターは墜落させられてしまう。青白い光から得た不思議なパワーを発揮することで、ドローンエイリアンとの肉弾戦に勝利したジャロッドだったが、ついに二人は、宇宙船の光に捕らえられ、吸い込まれてしまう。吸い込まれる上空で、二人は最後の熱いキスを交わす

宇宙船の中に連れ去られた二人には、まだ意識があったが、ジャロッドは脳を引き抜かれてしまう。エレインは妊娠していたことで、脳は抜かれず、他の人間とは別の空間へ連れていかれる。

宇宙船の中で行われていたのは、人間の脳を宇宙人の体に移植することで、コンピューターのCPUのように利用することだった。ジャロッドの脳は新たなエイリアンに移植されるが、不思議なパワーを得ていたジャロッドは、人間としての意識が残っており、逆に宇宙人の体を乗っ取ることに成功する。

宇宙人の体を得たジャロッドは、エレインに襲い掛かっていたエイリアンを殴り倒し、彼女を救出する。宇宙人に入っているのがジャロッドだと気付いたエレイン「ジャロッドなのね?」と問いかけるのだった。

ひとことで言うとどんな映画?

男女のカップルが、宇宙人の侵略から逃げ回り、男は家族を守る強い決意を持つに至る。

点数と評価

65点
・最後まで観ればそこそこ面白い。
・B級のインディペンデント映画ですが、宇宙人や宇宙船がカッコイイです。

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感想

グレッグ・ストラウスとコリン・ストラウスのストラウス兄弟による、2010年のアメリカ映画です。ストラウス兄弟は、VFXアーティストとしてキャリアを築いてきており、『タイタニック』や『アバター』『ターミネーター3』のビジュアル・エフェクトを担当しています。本作は『AVP2 エイリアンズ VS. プレデター』に続いて2作目の監督作品となります。

VFXアーティスト出身の監督の作品というだけあって、インディペンデント映画ながら、宇宙人や宇宙船のビジュアルがかっこいいです。そのあたりのヴィジュアルに関しては、製作費10億円で作られたとは思えないほどのハイ・クオリティです。(続編は一挙に巨大バジェットかと思いきや、前作の倍の20億円規模とのこと。)たしかに人間ドラマはカスカスだし、カメラも単調で、俳優の演技も特に素晴らしいということはないのですが、後述する結末も含めて、嫌いになれない映画です。

一般人の視点から見た”異星人侵略もの”というと、スティーブン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演の『宇宙戦争』(2005米)や、マット・リーヴス監督の『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008米)を思い浮かべます。(『クローバーフィールド』は厳密には”怪獣もの”ですが。)

さらに、この映画を観ていて思い浮かべたのは奥浩哉先生の漫画『GANTZ』です。クリーチャーの造形も、いかにも『GANTZ』に出てきそうだし、宇宙船が侵略する様子をパノラマで見せる感じは、『GANTZ』終盤のクライマックスを彷彿とさせます。『GANTZ』は、ハリウッド映画への憧れから描かれているのは有名な話ですし、実際、ハリウッド製のSF映画からの引用も多いです。逆にストラウス兄弟も『GANTZ』から多少なりとも影響を受けてたりするのかなーっと思ったりもしました。『GANTZ』に似た雰囲気の映画としてクリス・ゴラック監督の『ダーケストアワー 消滅』(2011米)というSF映画もありますが、こちらも一般人視点による”異星人侵略もの”で、B級ですが割と好きです。

ハイライトは、中盤の宇宙船と人類側の戦闘機の空中戦を、ごまかしなしで真正面から描いた映像ですね。ここは圧巻でした。”異星人侵略もの”を観る場合、こういうシーンを観たいんですよね、観客は。ストラウス兄弟はよく分かってますね。最強のステルス爆撃機(B-2)が敵の攻撃をかいくぐって、敵の宇宙船にミサイルを当てるシーンは一番の見せ場です。

ストーリーは、彼女を妊娠させてしまったことを上手く受け入れられず、父親になることの準備ができていない男が、宇宙人の侵略を契機に、家族を守る意志を持ち、最後には人間としての体を失っても彼女を守り抜く、強い想いを纏うという「男の成長物語」としても見ることができます。そうやって見ると、最後の終わり方は、なかなか熱いんですよ。ラストの主人公に「この身が果てるとも君を守らん!」という熱い思いを感じるからこそ、はじめの頼りなさが活きてくるんです。

ほかには、マンション管理人のオリバーの自爆シーンで、壁に書かれた「日本兵(特攻隊)の絵」にフォーカスが当たる演出は地味に面白かったです。一方、青白い光に耐え抜くとスーパーパワーが得られ、しかも、宇宙人に移植された脳は人間としての理性を失わないという設定は、かなり無理があると思いました。

最後の「そんなまさか!」的なオチの印象は、ニール・ブロムカンプ監督の『チャッピー』(2015米)を観たときに受けた感覚に似ていました。この終わり方が物議を醸しているようですが、僕としては全然ありです。映画の大部分がマンションの中でウダウダやっているだけの意味不明なストーリーですが、あの変なラストのおかげで嫌いになれない映画となりましたよ。

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続編『スカイライン-奪還-』について

続編『スカイライン-奪還-』では、『-征服-』で製作・脚本を担当したリアム・オドネ初監督作品となります。作家の初監督作品というのは無条件に応援したくなります。

1作目の『スカイライン-奪還-』はアメリカでの興行成績が振るわず、続編の制作は危機的な状況だったようです。が、アメリカ国外でそこそこ評価を受けたことから、リアム・オドネがストラウス兄弟に対して「続編は俺に撮らせろ!」と直談判して続編の制作が決定したとのこと。

個人的に楽しみな点は、ギャレス・エヴァンス監督の『ザ・レイド』(2011)のイコ・ウワイスヤヤン・ルヒアンという「シラット」の使い手が重要な役で出ていることです。「シラット」は東南アジアに広まる格闘術で、フィリピン武術の「カリ」とよく似ている近接格闘術です。

『スカイライン』シリーズは3作目の制作も決まっているそうなので、三部作になるんでしょうかね。

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スカイライン征服

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